「・・・・!?」
これは1990年1月、アルゼンチンから“カチャマイ茶”を積んだ船が初めて、入港した時のお話です。
当時、輸入許可を出すところは厚生省でした。
担当者は「南米独自のハーブについての文献および臨床データがないために、各種のハーブが安全なものか…等の判断材料を持ち合わせていないため、輸入許可を出すことはできない。」・・・と、言うばかり。
心待ちにしていた“カチャマイ茶”が港に入っているというのに・・・このままでは廃棄処分!?途方にくれたのもつかの間、アルゼンチン大使館へ出向き、詳しく話を伺いました。
「貴国の“カチャマイ茶”が、日本では輸入できないとのことですが、どうしたものでしょう・・・。」
「アンデス山脈のように、植物史上長く、かつ豊かな歴史を持つ大地に自生するものが製品化され、世界に輸出されている商品はほとんどないと思われます。このような“カチャマイ茶”に価値を認めた商社や様々な業者が日本に輸入すべく、20年ほど前からチャレンジしてきたのです。しかしながら現在に至るまで、だれも輸入に成功していません。」
・・・・知りませんでした。
カチャマイ茶を輸入するということが、こんなにも困難だったとは。
大使館に「輸入できるようぜひともご尽力いただきたい。」と申し出て、代理店契約を結んでいた、アルゼンチンのカチャマイ社の協力のもと、想像をはるかに超えた膨大な資料を集め、その結果、厚生省の条件をクリアすることができたのです。
日本人が“カチャマイ茶”の輸入にチャレンジして20数年・・・。
1990年3月、“カチャマイ茶”が初めて、日本の地に降り立ったのです。